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ライフサイエンス

ライフサイエンス(生命科学)で
社会に貢献

三菱電機ソフトウエアのライフサイエンス事業は、DNA塩基配列データを保管・検索する目的で、1994年に農業生物資源研究所(現:農業・食品産業技術総合研究機構)に導入された「DNA情報管理利用システム」のインテグレーションに携わったことから本格化しました。
以来、イネゲノム、ダイコンゲノム、カイコゲノムなどの解析プロジェクトやiPS細胞ゲノム解析などのプロジェクトに関わり、ライフサイエンス技術の社会への活用を推進しています。

参画プロジェクト/システム開発/受託業務

 ゲノム/遺伝子解析プロジェクト

 創薬研究基盤システム

 医療情報データベースシステム

 医療情報AI活用共同研究

 DNA情報管理利用システム

 農業データ連携基盤(WAGRI)API開発

 研究成果データ管理システム

 LIMS バイオ・バンク(検体情報管理)システム

 LIMS 品質管理システム

特長と事例

バイオインフォマティクス

各種解析ソフトウェア・データベース等、ご要望を伺いご提案致します。

  •  DNA-Seq/RNA-seq自動解析パイプライン
  •  エピゲノム解析パイプライン
  •  シングルセル解析他、各種解析ツール開発
  •  アノテーション・レポーティングシステム
  •  ゲノム医療用パイプライン開発

<主な実績例>

  •  創薬ターゲット探索支援統合データウェアハウス構築
  •  DNAデータベースおよび標本管理システム構築
  •  臨床ゲノム情報統合データベース構築
  •  遺伝子解析システムおよび結果管理データベース構築
  •  小動物ゲノム解析パイプライン構築
  •  疾患ゲノムデータベース開発
バイオインフォマティクス

システムインテグレーション

研究ラボから大型施設向けまで、規模に合わせたシステム設計・構築実績がございます。

  •  数千core級の並列計算機環境(GPGPUによる高速演算)
  •  数PB級の大容量ストレージ(Lustre/IBM Spectrum Scaleによる階層化)
  •  高速ノード間通信(InfiniBandによるインターコネクト)
  •  クラウド対応HPC(High Performance Computing)システム

<主な実績例>

  •  iPS細胞解析用超並列システム(国立大学法人向け)
  •  ゲノム解析統合システム(国立大学法人向け)
  •  高速ゲノム解析システム(製薬企業様向け)
  •  個別化医療研究システム(製薬企業様向け)
  •  構造解析用並列システム(製薬企業様向け)
システムインテグレーション

ゲノム医療

アカデミアとの共同研究等にて培った疾患ゲノムデータ解析技術を、ゲノム医療現場向けに活用しています。

ゲノム医療イメージ1

がんゲノム検査

国内完結型がんゲノム
プロファイル検査システム

ゲノム医療イメージ2

全ゲノムデータ解析

NGSデータ受託解析
健診ゲノムドック

アカデミアとの共同研究 主要実績(ゲノム医療分野での研究支援実績)

  •  加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植

Mandai M, Watanabe A, Kurimoto Y, et al. N Engl J Med 2017;376:1038-46.

  •  臨床ゲノム情報統合データベース(MGeND)

Kamada, M., Nakatsui, M., Kojima, R. et al. MGeND: an integrated database for Japanese clinical and genomic information. Hum Genome Var 6, 53 (2019).

3つの強み

3つの強み

1.二次利用可能な臨床がんゲノムデータベースを自社内で保有

ゲノムデータベース

自社内にがんゲノムデータ・臨床データ・サンプルが登録されている件数

Total 7,798 pts

※2023年2月現在
二次利用可(患者様了承済・匿名化済)

Sorry Confidential

2.ゲノム解析用ドライラボ

ゲノム解析用ドライラボ

Genome Jackは三菱電機ソフトウエア株式会社の登録商標です。

3.ソフトウェアエンジニア集団

ソフトウェアエンジニア集団

臨床研究、がんゲノム医療の現場で経験を積んだエンジニア集団

全国約30ヵ所の医療施設で定期開催されるエキスパートパネルに当社エンジニアもバイオインフォマティシャンとして参加しています。

臨床ゲノムデータ受託解析サービス例

  がん/体細胞ゲノム変異解析 生殖細胞系列ゲノム変異解析
全ゲノム Exome 全ゲノムトリオ 全ゲノムExome
インプットデータ fastq形式のシーケンスリード
・正常サンプル
・がんサンプル
fastq形式のシーケンスリード
・母親
・父親
・子供
いずれもカバレージ
x100以上を推奨
いずれもカバレージ
x300以上を推奨
いずれもカバレージ
x30以上必須
いずれもカバレージ
x80以上必須
解析所要時間 1ヶ月以上
アウトプットフォーマット 1) Somatic Mutationを含むVCFファイル
2) 弊社フォーマットにて生成される解析レポート(Germline/Somatic両方含む)
AR, AD, X-linked, コンパウンドヘテロの候補を含むVCF
および弊社フォーマットにて生成される解析レポート

ライフサイエンスについてのお問合せ

製品・サービス

PleSSision検査

遺伝子情報に基づいた最適薬を選択。
病理医による一貫した精度管理が可能になります。

がん遺伝子解析サービス PleSSision検査(医療関係者様向け) がん遺伝子解析サービス PleSSision検査(個人のお客様向け)

PleSSisionは三菱電機ソフトウエア株式会社の登録商標です。

ラボラトリ―情報管理システム LabVantage

膨大な情報量、複雑なワークフローを統合管理。
監査証跡もしっかりと残します。

LabVantage システム

LabVantageは米国LabVantage Solutions, Inc.の登録商標です。


ライフサイエンスについてのお問い合わせ

お気軽にお問い合わせ・ご相談ください

がん遺伝子解析・バイオインフォマティクスについて

電子システム事業統括部
通信機事業所 営業部

06-4961-8825

ml_plessisionmesw.co.jp

受付時間:9時~17時(土日祝祭日および当社休業日を除く)

がん遺伝子解析・バイオインフォマティクス
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関連情報

関連技術/技術レポート

ライフサイエンス関連技術

三菱電機ソフトウエアは、システムインテグレーション、ソフトウェア開発、データ解析等の技術で、ライフサイエンス分野に貢献しています。

    システムインテグレーション技術
  • NGS(次世代シーケンサー)向け大規模ストレージシステム
  • NGS(次世代シーケンサー)向け大規模ゲノム解析システム
  • ゲノム解析用超並列サーバーシステム
  • LIMS バイオ・バンク(検体情報管理)システム
    ソフトウェア開発技術
  • ゲノム解析/遺伝子解析ソフトウェア開発
  • NGS(次世代シーケンサー)解析パイプライン構築
  • 次世代シーケンスデータ向けゲノムブラウザ―開発
  • Webアプリケーション、Web APIなどの開発
    データ解析技術
  • NGS(次世代シーケンサー)データの各種解析
  • NGS(次世代シーケンサー)向け大規模ゲノム解析システム
  •  RNA-Seqデータ解析/RAD-Seqデータ解析/SNPs解析/シンテニー解析など
  • がんに関する全ゲノムデータ解析、Exomeデータ解析
  • 難病単一遺伝子疾患に関する全ゲノムトリオデータ解析
  • ゲノム医療のためのリアルワールドデータ(RWD)に対するAI活用

技術レポート

  • 技術レポートに記載の会社名および組織名は、2022年4月1日の経営統合前の名称が含まれます。
  • すべての技術レポートは、下の「その他の技術レポートはこちら」からご参照ください。

がんゲノムデータベースの紹介

本邦では2015年からがん遺伝子検査が一般医療に供され始めることで、がんゲノム医療(「プレシジョン・メディシン」や「個別化医療」などとも言われる)が始まった。三菱スペース・ソフトウエア株式会社(MSS)でも2016年4月からがん遺伝子検査のデータ解析業務にてがんゲノム医療分野に参入し、さらに翌2017年からPleSSision検査としてがん遺伝子パネル検査を提供してきた。さらに、2019年度から保険診療にてがん遺伝子検査が認可され、現在では全国のがんゲノム医療中核拠点病院等にてがんゲノム医療を受診できる体制が整えられた。このようにして、本邦にてがんゲノム医療がスタートしてから5年が経過しゲノムデータを含む臨床データの蓄積が進んだ。がんゲノム医療から蓄積された臨床データは、従来の臨床研究や治験から得られたデータベースに比べて、診療全般に関する情報が含まれており、Reverse Translational Researchと呼ばれるアプローチで新たな創薬や生命保険サービスなどの研究開発が進められている。本稿では、当社のがんゲノムデータベースについて紹介する。

がんゲノム医療における始まりの終わりの始まり

「がん」は原発臓器ごとに決められた治療プロトコルに基づき診断され治療法の選択がなされてきた。ところが近年のゲノム科学の進歩により、がんの発症原因は遺伝子変異の種類にかかっており対応する分子標的薬により個別化治療を行う「がんプレシジョンメディシン(がん精密医療)」が徐々に導入され、臨床現場にてがんゲノムデータと治療経過情報の蓄積が進んでいる。がんゲノム医療は初期の立ち上がり段階を終えて、本格的な評価が始まり逐次手法が改善される第二段階に突入したと考えられる。

臨床ゲノム情報統合データベースMGeNDの整備と公開

クリニカルシーケンスは、がんの領域において、2015年頃から日本でも実施され始め、2019年4月にはがんクリニカルシーケンスの保険適応が始まる見込みである。クリニカルシーケンスでは、検査で検出される遺伝子変異の病的判定が不可欠であるが、判定にはクリニカルシーケンスの検査の結果等が蓄積されたデータベースを用いている。日本でも国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED:Japan Agency for Medical Research and Development)が主体となって、病院で蓄積されているクリニカルシーケンスの結果を臨床情報と合わせて統合する「臨床ゲノム情報統合データベースプロジェクト」が立ち上げられ、データベースとしてMGeND(Medical Genomics japan variant Database)が構築された。MGeNDでは、日本人特有の遺伝子変異だけでなく、有名疾患関連DBと連携し、キュレーション現場で活用可能なデータベースとなっている。本稿では、MGeNDのコンセプトから画面、応用事例について紹介する。

がんクリニカルシークエンスの動向

2015年1月に米国一般教書演説にてオバマ大統領(当時)が“Precision Medicine Initiative”(がん精密医療)を発表したことで、がんクリニカルシーケンス(がんの遺伝子解析)に基づくPrecision Medicine(がん精密医療)という言葉が一般的に知られるようになった。Precision Medicineは、がんに対する新たな治療戦略として急速に開発が進展しており、米国などのがんゲノム医療先進国において優れた成果を示し始めている。本邦においても2015年4月以降がんクリニカルシーケンスが自費診療として提供され始めた。厚労省もクリニカルシーケンスを「がんゲノム医療」のかなめの検査として位置づけ、健康保険制度の中で提供できるような体制を急速に立ち上げつつある。本稿においては、現在国内で急速に発展しつつある「がんクリニカルシーケンス」について、原理などの解説と将来の動向予測について、初めて聞く方にもわかりやすく解説する。

がんゲノムデータ解析:臨床現場への実装

近年のがん遺伝子研究の発展により治療法は化学療法薬からがん遺伝子やがん遺伝子変異をターゲットにした分子標的薬中心の時代に向けて急速に変化している。さらに最新の治療法である免疫チェックポイント阻害剤はがん細胞にみられる高頻度の遺伝子変異に対する免疫反応を利用している。そのため、がんの遺伝子変異状態を検査することで患者にこれまでにない最適な治療を提案できる可能性がでてきた。当社では、これらの臨床現場からのニーズに対応できる「がんゲノムデータ解析サービス」を構築した。このサービスは、これまで生命科学基礎研究分野の支援事業で培ったバイオインフォマティクスを最大限活用し、治療方針の決定に必要な遺伝子変異情報を医師に対してわかりやすく、すばやく提供することが可能である。また、このサービスではインターネットから分離したセキュアな環境で自動的に解析を行うことができ、安全かつすみやかに情報を提供することを可能にしている。本稿では当社で提供するがんゲノムデータ解析サービスについて紹介を行う。

ラボラトリー情報管理システム(LIMS)「LabVantage」の紹介

各種研究所(以下、「ラボ」という。)や工場全体の情報及びワークフローを管理するシステムであるラボラトリー情報管理システム(Laboratory Information Management System: 以下「LIMS」と称す)を紹介する。我々は米国LabVantage社のLIMS製品「LabVantage」をこれまでに大学、病院及び企業へ販売し、LIMS構築のノウハウを蓄積してきた。本稿ではLIMSのシステム概要を始めとして、「LabVantage」が有している機能についての紹介を行なう。

その他の技術レポートはこちら

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