このページの本文へ

ここから本文

テクノロジー

技術レポート:アーカイブ

Category:技術レポート:アーカイブ

MSW技報VOL.35巻頭言

MSW技報VOL.35巻頭言[PDFファイル]
1
巻頭言
平素は,格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
2020年初頭からの新型コロナウイルスの世界的な拡大による経済への影響はあるものの,弊社業績は,2020年後半以降,回復基調にあり,2021年度は一定の業績を残せる見通しとなっております。関係者の皆様の日頃のご支援に感謝を申し上げます。新型コロナウイルスの影響による社会環境変化により,DX(デジタル・トランスフォーメイション)推進が一層加速しています。こうした環境変化の中,弊社がソフトウェア開発に携わっているFA システム,ビルシステム,冷熱システム事業の各分野においては,AI,クラウド,IoT 技術といったデジタル技術の活用によるソリューション提供と付加価値の創出が重要になっています。弊社では,このような付加価値創出のご要求にソフトウェア技術にて対応すべく,開発を担当する製品の競争力強化のためのコア技術強化と,AI・クラウド等の新技術獲得による総合力向上,提案力の強化を進めています。本技報におきましては,組込みソフトウェア開発におけるソフトウェア統合による開発効率化の取組み,自動試験実行ツールの活用による検証作業の効率化の取組み,社内業務の情報システムへのSOA,OSS を活用したWeb アプリ開発事例,製造現場での異常発生時のダウンタイムを最小限する保全業務の支援として,シーケンサのシステムレコーダの開発事例,三次元レーザ加工機対応のCAD/CAMソフトでの,仮想空間での正確なシミュレーションによるデジタルツインの実現例等についてご紹介します。最後に,本号技報がMSW としての最終号となります。2022年4月1日より,弊社は,三菱電機ソフトウエア設計子会社6社の経営統合により,新会社「三菱電機ソフトウエア株式会社」に再編となり,新たなスタートをきることになります。新会社においても,引き続き,FA システム,ビルシステム,冷熱システム各事業でのソフトウェア開発を行ってまいります。経営統合により総合力向上を図り,これからも,AI やクラウド,IoT,5G などの最先端技術を積極的に取り入れ,製品開発を通じて,三菱電機グループの製品・サービスがお客様の新しい価値創造に貢献するとともに,社会の発展に寄与していきます。今後ともより一層のご指導,ご支援をお願い申し上げます。
三菱電機メカトロニクスソフトウエア株式会社取締役社長 櫻井 寿夫