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技術レポート:アーカイブ

Category:技術レポート:アーカイブ

MCR技報VOL.28巻頭言

MCR技報VOL.28巻頭言[PDFファイル]
巻頭言
三菱電機コントロールソフトウェア株式会社伊丹事業所 所長
大谷 純一
日頃より三菱電機コントロールソフトウェア(MCR)をご愛顧・ご指導頂き、誠に有難うございます。この度、MCR技報第28号を発行するに当たり、一言ご挨拶申し上げます。当社は1980年に創業し、今年で40周年を迎えます。創業以来、三菱電機グループのソフトウェア開発の中核を担うパートナーとして、三菱電機の基幹事業である社会・公共・電力・交通システムから映像情報システム、FAシステム、カーエレクトロニクス分野など、幅広い領域で、信頼性の高いソフトウェア開発を行ってきました。また、一般産業向けのお客様のご要望にお応えし、システム開発から運用サポートまで一貫したシステムインテグレーション事業や三菱電機製シーケンサMELSECに対応したエンジニアリング支援ツール及びFA/PAシステムに対応したパッケージソフトウェアの開発・販売事業も推進してきました。今回の技報では、特集論文として、「鉄道システム向けのソフトウェア技術」をテーマに、鉄道車両の事例を4論文、鉄道関連の地上装置の事例を1論文報告致します。鉄道車両の事例として、2018年度に開発したトレインビジョンシステムによる情報提供表示の多言語化の実現方法について紹介を行い、1983年以来取り組んできた列車統合管理システムの変遷と、空調制御システムのモデルベース開発を報告致します。また、鉄道関連の地上装置として、列車運行業務のデータを一元管理する情報伝達システムについても紹介致します。鉄道システム向けでは、今後、次世代技術として「無人運転」、「MaaSとの連携」や「保守の省力化」に向けたソフトウェア開発が進展していくものと考えられ、当社も最新の技術を駆使し市場ニーズに沿った製品開発に取り組んでいきたいと考えております。一般論文では、三菱電機(株)対応として、社会インフラ構築に貢献する各種アプリケーションソフトウェア開発から、異常予知検知システム、発電設備最適システム、配水管理システム、テナントサービスシステムの開発の紹介と、プロジェクト管理業務の改善事例を紹介致します。カーエレクトロニクス機器関連からはAutomotive SPICEの導入やアジャイル手法の適用によるプロセス改善事例を紹介致します。また、一般産業向けのシステム分野としては、「Miranda」モバイル対応とクラウド連携技術の製品化を報告致します。改善活動では、自動車搭載ソフトウェアのプロセス改善活動を報告致します。最後になりますが、当社は40周年を迎えるに当たり、今まで以上に技術力の強化と品質改善に努め、幅広い分野で社会に貢献してゆきたいと考えております。今後とも皆様のご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。