INTERVIEWS_06
ハードウェアエンジニア宇宙開発・衛星通信分野
N.I通信機事業所 ハードウエア技術部
2008年入社
工学部 情報・メディア工学科卒
新しいことだから挑戦できる。
好きなことだから夢中になれる。
Q.三菱電機ソフトウエアに入社した理由は？
高専ではロボットの研究に打ち込みました。もともとモノづくりが好きだったのです。同時にハードウェアを動かすためのソフトウェアにも関心がありました。三菱電機ソフトウエアを志望したのは、その事業領域の幅広さからハードウェアにもソフトウェアにも携われると思ったことと、大きな規模の開発が経験できると考えたためです。加えて地元が好きだったので、関西圏にも多くの拠点があることにも惹かれました。
Q.これまでどんな仕事をしてきましたか？
入社以来、アナログ基板の設計に携わってきました。具体的には衛星通信の地上側システムにおける高周波アナログ基板の設計業務等です。入社前は組込ソフトウェアに関心があったのですが、実際に配属されたのはハードウェアの設計業務ということで、当初は戸惑いもありました。しかしロボット研究に取り組んだ経験もあって特に抵抗はなく、むしろ新しいことに挑戦する喜び、面白さを味わいながら経験を重ねてきました。
Q.現在の担当ミッションと仕事は？
現在は無線通信装置開発のチームリーダーを務めており、チームメンバーのアサイン業務やお客様との調整業務などに携わっています。チームは全部で十数名。1人1基板を担当する体制となっています。メンバーはそれぞれ力量も違えば個性も違うため、能力が最大限発揮できるようなアサインを心がけています。一人ひとりに気を配りながらチーム全体を見るバランス感覚、長い目で成長を促していく視線が身についてきました。
Q.印象に残っているエピソードは？
社員の主体性を尊重し、自ら取り組む姿勢を大切にしているのが当社です。やる気さえあればいくらでもチャレンジは可能です。印象に残っているのは入社5年目のこと。衛星通信の装置にはアナログ基板が何枚も収納されているのですが、その一部の設計を担当したとき、お客様に言われるのを待たずに自分で率先して設計内容を考え、提案しました。出しゃばったことをしてしまったかなとも思ったのですが、直後に先輩が「好きにやってくれていいよ」と一言。お客様も私を認めて提案を受け入れてくださいました。このときは大変に嬉しく、自ら挑戦する喜びを味わいました。結果的に提案力やコミュニケーション力も磨かれ、大きな成長ができました。
Q.仕事のやりがいは？
普段の生活の中では衛星通信の存在を意識することはほとんどありません。しかし大規模な自然災害の際に救助用のヘリコプターが被災地まで飛ぶ映像がテレビで流れると、中継映像のために私の手がけたアナログ基板を搭載した衛星通信装置が使われているのではないかと考え、社会に役立っているという実感が得られます。またチームリーダーとしては、部下の成長を目の当たりにできることがやりがいにつながっています。プロジェクトを通じて成長の後押しができたという実感は、とても嬉しいものです。その意味でも部下にどんな仕事を任せるかというアサイン業務には、特に神経を使っています。
Q.将来どんなことに貢献したいですか？
チームリーダーではありますが、自分としてはいつまでも一人のエンジニアとしての成長にもこだわりたいと考えています。その意味からもシステム設計など上流工程も経験したいと思います。現在は通信装置の一部分のシステムを担当していますが、いずれはシステム全体の設計から詳細設計まで一連の流れを担当できることを目指していきます。
Q.三菱電機ソフトウエアをどんな会社にしていきたいですか？
当社は三菱電機グループが統合して誕生しました。生まれたての新しい会社らしく、これから新しい技術、新しい分野に積極的にチャレンジする会社にしていきたいと思います。衛星通信の領域でも技術はどんどん進化しており、装置の部品も高性能化を続けています。その結果がユーザーにとっての使い勝手の悪さにつながらないよう、新しい技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。
Q.学生の皆さんへのメッセージをお願いします
会社というのは、人生の中で大きな位置を占める場所です。やりたくないこと、嫌いなことをしながら過ごすほど苦しいことはないでしょう。どうせなら自分のやりたいこと、興味を持って取り組めることを仕事にするよう、おすすめします。私はアナログ系の設計が好きで、これからもずっとアナログに携わっていきたいと思っています。好きなことですから、会社を離れているときでも自由に考え、楽しんでいます。皆さんもそんなふうに好きなことに取り組める会社を目指してください。
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