MESW NEWS
2026年5月13日
当社が開発に携わった宇宙開発関連技術が、日本航空宇宙学会の『航空宇宙技術遺産』に認定されました
~「H-IIA/H-IIBロケット」及び「宇宙ステーション補給機 HTV の有人対応自動ランデブ技術と大型物資輸送技術」~
- ●「H-IIA/H-IIBロケット」
- ●「宇宙ステーション補給機 HTV の有人対応自動ランデブ技術と大型物資輸送技術」
当社は創業当初より、日本の宇宙開発の歴史とともに、基幹ロケットの航法誘導技術をはじめ宇宙機/人工衛星の開発から運用支援・地上管制システム開発、また光学/レーダ画像処理や各種解析と、宇宙開発の様々な分野で先進技術と経験を駆使し、確かな実績と信頼を築いています。 (詳細はこちら)
有人対応自動ランデブ技術と大型物資輸送技術」認定証
『航空宇宙技術遺産』とは
日本航空宇宙学会が我が国の航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な製品および技術を顕彰して後世まで伝え,今後の航空宇宙技術の発展に寄与することを目的として、我が国の航空宇宙技術発展史上の画期的な製品および技術に対して、航空宇宙技術遺産を認定するものです。
◆「H-IIA/H-IIBロケット」における認定内容について
認定内容(出典:日本航空宇宙学会航空宇宙技術遺産ページより)
H-IIA/H-IIBロケットは世界トップクラスの打上げ成功率と世界最高水準のオンタイム打上げ率を誇り、品質・信頼性・運用性の高い大型主力ロケットであった。我が国で最多の全59機、かつ約25年にわたる最長の運用を行った。
また、2007年、国内初となる民間企業による打上げ輸送サービス開始以降、全ての打上げが成功し、顧客志向のビジネスにも対応できる技術を有するロケットであることが立証された。H-IIA/H-IIBロケットの顧客は世界市場からの受注も含め合計で61に達し、宇宙開発利用における多岐にわたる分野の課題解決やサービスの提供に絶大な貢献をした。
H-IIA/H-IIBロケットの開発、および運用で確立した技術は後継機のH3ロケットでさらなる改良がなされ、我が国の基幹ロケット技術の中核をなしており、今後の国際市場拡大に向けて画期的な扉を開いたと言える。
以上より、今後の航空宇宙技術や日本の宇宙産業の成長、発展、維持において継承すべき重要な基盤技術を有することから航空宇宙技術遺産に認定する。
当社の担当部位
当社つくば事業所では、H-IIA/H-IIBロケットの設計から打上げの運用まで幅広い工程に深く関わりました。特に機体に搭載するソフトウェアや飛行シミュレーションに関連する以下の開発、業務について中心的な役割を担いました。
- ・航法・誘導モジュールの開発
- ・地上管制システム、飛行シミュレータの開発
- ・誘導解析
画像出典元:JAXA デジタルアーカイブス(https://jda.jaxa.jp)
◆「宇宙ステーション補給機 HTV の有人対応自動ランデブ技術と大型物資輸送技術」 における認定内容について
認定内容(出典:日本航空宇宙学会航空宇宙技術遺産ページより)
宇宙ステーション補給機HTV(H-II Transfer Vehicle)は、国際宇宙ステーション(ISS)への定期補給を目的として開発され、世界で初めて実用レベルの無人自動ランデブおよびバーシング方式による捕獲・係留を実現した画期的な宇宙輸送機である。HTVは、打上げ後からISS近傍までを搭載ソフトウェアにより自律的に誘導・制御し、地上およびクルー操作への依存を最小化した新たな運用方式を確立した。2009年の初号機以降、全9機が連続して成功裏にミッションを完遂し、大型船外機器を含む多様な物資輸送を通じてSTS退役後のISSの安定運用に大きく貢献した。その優れたバーシング方式は、スペースX社のドラゴン宇宙船やノースロップ・グラマン社のシグナス宇宙船にも採用され、国際的な標準方式となった。これにより、ISSへの大きな貢献にとどまらず、日本の航空宇宙技術の評価を高めることにもつながった。こうした功績が認められ、「宇宙ステーション補給機(HTV)の開発・運用」として、航空宇宙学会の第20回(平成22年度)学会賞(技術賞)を受賞している。
さらに、有人宇宙システム安全基準に適合した無人輸送機として、日本に高度な安全設計・運用技術をもたらし、後続の宇宙輸送・近接運用技術、更には月惑星探査技術の発展に道を拓いた点で、我が国航空宇宙技術史上きわめて意義深い成果である。
以上により、日本の航空宇宙技術の発展において大きな足跡を残すものであるとして、航空宇宙技術遺産に認定する。
当社の担当部位
当社鎌倉事業所では、HTV のシステム/サブシステム設計から打上げ後の運用まで幅広い工程に深く関わりました。特に有人対応自動ランデブ技術に関連する以下の開発、業務について中心的な役割を担いました。
- ・航法誘導系・通信系サブシステムの開発
- ・追跡管制システム(HTVOCS)の開発
- ・ランデブ運用
後継機となる新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)は、2025年10月26日に1号機が打上げられ、ISSへの物資補給を無事実施し、現在は各ミッションを遂行中です。
画像出典元:JAXA デジタルアーカイブス(https://jda.jaxa.jp)
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三菱電機ソフトウエア株式会社 事業企画統括部 営業推進部
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